持続化補助金はこうやって書く!小規模事業者持続化補助金の書き方講座

みなさま、こんにちは。
チェックな診断士の柴田です。

今日は診断士らしく
3月9日に公募が始まりました
小規模事業者持続化補助金の書き方のポイントについて
書いていきたいと思います。

と言いますのも
実は、持続化補助金の内容の日記は2015年に書いていまして
持続化補助金の申請時期になりますと
毎回ウチの会社のウェブサイトのアクセス数が
ぐんっと↑あがるのです。

現在「持続化補助金 書き方」で検索しますと
8番目になっています。
( ´゚д゚`)「なにーーー8番目!!」
前回はまだ3番目ぐらいだったのに…

と言うことで
上位3番目を奪還すべく
内容を更新したいと思います!(-ω☆)

持続化補助金の詳しい内容は
他のサイトに任せるとして…
「持続化補助金 書き方」の検索で
このページをご覧になっている
皆さんが一番、知りたいことは
どういう内容を書けば「採択がもらえるのか!」
だと思います。
一応、公募要領にも“海鮮居酒屋”さんの記入例が書かれていますが
現在は申請する計画書のレベルが上がっていますので
この程度の内容では採択は難しいと言われています。

↑こんな感じで書かれています。

したがって
「採択が狙える計画書」について
しっかりと書いて行きたいと思います!

それではまず
公募要領(全国商工会連合会版)
P79「審査の観点」をご覧ください。

まず持続化補助金は「加点審査」です!
ですので「これを書くべきか困ったぞ…」と言う場合は
気にせずジャンジャンと書いちゃってください!
減点されることはないからです。
ただし当たり前ですが
書いている内容が、あっちゃこっちゃ違った内容が
書かれている(整合性がとれていない)場合は、
印象は悪くなると思いますのでご注意を
ただこの辺は、商工会や商工会議所の職員さんが
指摘してくれると思いますので大丈夫だと思います。

それではここから経営計画書の書き方の説明に入りたいと思います。
まず持続化補助金の申請書する様式には
① 皆さんが今後どのようにして事業を成長(売上拡大)させていくか?を書く「様式2 (P12)」と
② 今回、補助金を使ってどうのような販路開拓を行っていくか?を書く「様式3(P14)」とがあります。


そして
「様式2」には、
1.企業概要
2.顧客ニーズと市場の動向
3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み
4.経営方針・目標と今後のブラン
の4つの項目があり、

「様式3」には、
2.販路開拓等の取組内容
4.補助事業の効果
の2つの項目があり、
計6つの項目を埋める必要があります。

まずここでのポイントは、
この6つの項目が
同じ配点ではないということです!
具体的に言いますと
「様式2の 4.経営方針・目標と今後のブラン」と
「様式3の 2.販路開拓等の取組内容」
項目が高配点となりますので、
この2つの項目部分をしっかりと詳細に書いてください!

なぜ?そんなことが言えるかといいますと
審査の観点の「加点審査」の部分に
こういう内容が書かれていると加点しますYO!とちゃんと書いてあるからです!

ここからはこの「加点審査」のページを読みながら
計画書の作成ポイントをロジカルに説明して行きたいと思います。
※皆さんもP79「審査の観点」を見ながら一緒に読んでください。

①自社の経営状況分析の妥当性
ここでは皆さんがどれだけ自分トコの現状をちゃんと理解しているか?
を審査される部分となります。
審査の観点では
「♢自社の製品・サービスや強みを適切に把握しているか。」
と書かれています。
この文章を分解しますと
自社の製品・サービス
強み
を適切に把握しているか
ですので、
様式2の
「1.企業概要」の項目に
→皆さんが提供している製品・サービスの説明、売上構成、利益率などが
しっかりと書かれているかが問われます。
また強みの部分は、
「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の項目に
→①会社としての強み
提供する商品・サービスの強み
しっかりと書かれているかが問われます。

なお各項目ごとに
どういった内容を具体的に書いていいか分からない!と思いますので
それに関しましては、このあとバッチリご説明しますので
ご安心してください(o^∇^o)ノ
※バッチリな説明は次回の内容となります。

取り合えず
①自社の経営状況分析の妥当性の部分では
「1.企業概要」
「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」
が見られるということです。

続いて
②経営方針・目標と今後のプランの適切性では、
皆さんが今後どうやって事業を成長(売上拡大)させていくか?
その目標と方向性を書く
経営計画書の中核となる部分となります。
ですので、
「4.経営方針・目標と今後のブラン」の項目には
今後の経営方針(方向性)
具体的な施策の内容
施策を実施するにあたっての課題
実施する施策のスケジュール
施策を実施したことによる売上目標
を丁寧に書いていってください。

さらに
審査の観点では
「♢経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか」
「♢経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか」
と書かれていますので
今後の経営方針(方向性)には、
「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」で書いた「強み」と
「2.顧客ニーズと市場の動向」で書いた「顧客ニーズ」と「市場の機会」を
ちゃんと含んで書いてください。

ちなみに
なぜ?
「4.経営方針・目標と今後のブラン」の項目に
「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」と
「2.顧客ニーズと市場の動向」を含んで書くかと言いますと
今後どういう施策を行っていくか?を考える時に
よく私たちは「クロスSWOT分析」というツールを利用します。
クロスSWOT分析の具体的な説明はここでは割愛しますが、
クロスSWOT分析とは、4つの方向の施策が導出できるツールで
その方向の中でもS(強み)とO(機会)を掛け合わせた方向が
成長戦略を策定させる上で特に成功しやすい施策(戦術)となります。

ようするに
外部のチャンスに対し、自分トコの強みが活かせれば
その施策は成功しやすいよね。ということです。

つまり持続化補助金も
申請する事業者の事業が今後、
持続的な成長、発展をして貰うための経営計画書は
成功しやすいS(強み)とO(機会)を活かした施策を行ってね!という
意図でこのような審査をしていると考えられます。

したがって
「4.経営方針・目標と今後のブラン」をまとめますと
皆さんが事業を成長させていくために
今後
こういう新規顧客を開拓し、(ターゲットの設定)
その新規顧客にはこういうニーズがあり、
しかもラッキーなことに現在こういった市場の機会もあるため、
このような市場機会に便乗して、
新規顧客のニーズに対して
ウチのこういった商品やサービス(提供価値)を
ウチのこういった強み(どのように)によって対応できるので
売上拡大が見込めるよね!という書き方をしてください。

なおカッコ()で括ってある3つの要素は
経営計画を策定する上で設定する“事業領域”もちゃんと含んで
書いています。

※事業領域の3つの視点
・誰に(ターゲットの設定)
・何を(提供価値)
・どのように(強み)

とまぁ
「4.経営方針・目標と今後のブラン」は、
この項目を書く上で、
「1.企業概要」
「2.顧客ニーズと市場の動向」
「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を
全て含んで書くので他よりも配点が高いということになります!
つまり1~3はある意味、前振りな訳です。

ここまで読んで
結構おなかが一杯になっているかと思いますが(書く方も疲れてます(;^_^A)
持続化補助金には
もうひとつ「様式3」があります。

③補助事業計画の有効性は
「様式3の 2.販路開拓等の取組内容」についての審査の観点となります。
ここは以下の4つの視点で採点されます。
「♢補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか」
「♢地道な販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか」
「♢補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか」
「♢補助事業計画には、ITを有効に活用する取り組みが見られるか」

まず
「♢補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか」は、
これは当たり前ですが、
今回この持続化補助金を活用して
補助事業が今年度中に実施でき、
加えて実現可能性がちゃんとあるかを見られます。
たまにこれ持続化補助金の内容じゃないよね!というぐらいなビッグプロジェクトを書いたり、
この内容は特殊過ぎて実際に出来るのか?と思ってしまうことを書いている事業者の方が
すごーくたまに居られるので
そのような内容では、採択は難しいですよ!という訳です。
もっと平たくいいますと、
補助金なので今年度中にお金をちゃんと使って
ちゃんと出来る事をやって貰わなければ
お金を投入した国も困ってしまうので、
困ってしまう計画書には、採択は難しいですよということです。

まぁ実際、
ここの部分に関しましては、
商工会や商工会議所の職員さんが、そのレベル感をちゃんと見てくれると思いますので大丈夫だと思います。

ですので、
この「様式3の 2.販路開拓等の取組内容」には、
ちゃんと今年中に実施できる、
身の丈にあった補助事業の内容を具体的に書いてください。

続いて
「♢地道な販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか」は、
これは、
「様式2の 4.経営方針・目標と今後のブラン」と
ちゃんと整合性がとれている補助事業の内容になっているかを見られます。

書き方の考え方としましては、
前述したように
「様式2の 4.経営方針・目標と今後のブラン」には
①今後の経営方針(方向性)
②具体的な施策の内容
③施策を実施するにあたっての課題
④実施する施策のスケジュール
⑤施策を実施したことによる売上目標
この5つの要素を書いて欲しいのですが、

これから何かをする時には
たいてい課題が出てきます。
つまり「経営方針・目標と今後のブラン」で
③施策を実施するにあたっての課題 が出て来たので
その課題を今回の補助事業の内容で解決しちゃおう!という書き方です。

この書き方によって、
「経営方針・目標と今後のブラン」と「販路開拓等の取組内容」が
紐付け出来るわけです!

なお
ストーリーの考え方としては、
皆さんは今回の補助金でこういうことをしたい!と
もう決まっていると思いますので、
その経費を使うための課題を設定するわけです。
逆の考え方ですね。
通常は「課題→解決策」ですが
今回は「解決する(これをしたい!)→ための課題をつくる」

例えば
①ウェブサイトを作りたい場合
(解決)ウェブサイトを作ることで遠方からの顧客獲得を図る
(課題)地元の顧客は多いが、遠方からの顧客が少ないため
今後は遠方からの集客も図るべく広範囲に広報活動をする必要がある

②看板を設置したい場合
(解決)目立つ看板を設置することで、通り過ぎてしまう顧客の囲い込みを図る
(課題)現在の看板では、サイズが小さく内容が分かり難いため
新規の来店予定顧客が通り過ぎてしまったり、看板による訴求効果が低かったりと
本来看板の持つ機能が発揮できていないため、集客が図れる看板を設置する必要がある

という感じです。

次に
「♢補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか」と
「♢補助事業計画には、ITを有効に活用する取り組みが見られるか」は、
補助事業計画の内容には、
何かしらの創意工夫の特徴を書く必要があります。

例えば
ウェブサイトの場合
・どのようなワードを検索して弊社のホームページに来たかを分析するための分析ツールの設置やアクセス解析機能をつける
・商品の紹介や社長のメッセージは文章だけでなく、より伝わりやすいYouTubeの動画も利用して行う
・FacebookやインスタグラムといったSNSと連動したものにする
などです。

創意工夫を審査員にアピールするために
「創意工夫として」という書き出しをされても良いかと思います。

続いて、
ITを有効に活用する取組ですが、
こちらは何かしらのIT活用するような内容を必ず書いてください。

持続化補助金のセミナー講師をしていますと
「いやー今回、ウチの申請内容は看板の設置だし、IT活用と言われてもないよー」
とか言われてしまいますが
例えば、
看板を設置の場合、
看板の内容は陳腐化してしまうデメリットがあるため
それを補うために「QRコードを看板にデザインしておく」ことで
弊社のウェブサイトの「おしらせ」ページや「クーポン」ページなどに飛ばせるよう
ITを活用していく。
てな感じで、とにかく加点をして貰うためにも
何かしらのことを書いてください。

ちなみにIT活用とは、ちょっとした取組でも大丈夫ですので
積極的に書いてください!!
※書いても減点にはなりませんから!

ただし留意点として
補助事業はあくまでも予定の内容ですが
書いた内容は実績報告で、ちゃんとそれを行ったかと
報告をしなければなりませんので、
あまり大ぶろしきを広げすぎると報告が大変になりますので
ご注意をしてください。
※この辺は管轄の商工会や商工会議所の職員さんと話をしてみてください。

最後の審査項目ですが(あー疲れた)
④積算の透明・適切性
「♢事業者の計上・積算が正確・明確で、事業実施に必要なものとなっているか」
ここの部分ですが、
ここはまず、
今回の補助事業で使用する経費の見積書を取ってください!
そしてそれを別添資料として添付してください!

これで積算と透明性が担保出来ると思います!

以上
今回は審査の観点をベースに
持続化補助金の書き方のポイントを説明しました。
前述しましたが、
「様式2の 4.経営方針・目標と今後のブラン」と
「様式3の 2.販路開拓等の取組内容」の項目が
特に重要ですので、
この2つの項目部分は、しっかりと詳細に書いてください!

また全体的なこととして、
審査員は、計画書の内容だけで判断しますので
文章だけではなく、
図や表、写真なども利用して書いてください。
そうしますと計画書にも彩りが出て読みやすくなりますので
印象が良くなると思います。

また皆さんにとっては当たり前のことでも
審査員の方は、皆さんの事業の細かな内容までは
良く分かりませんので、
ちゃんと具体的にひとつ、ひとつ丁寧に文章を綴ってください!

今回の内容はここまでで
次回は、
6つの項目にどういった要素のことを書いて良いか
分からない方もいるかと思いますので
そこら辺を書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただいた方、お疲れ様でした(o^∇^o)ノ

“様式2の具体的な書き方の説明”

持続化補助金はこうやって書く!小規模事業者持続化補助金 “様式2”の書き方講座

(私の)持続化補助金セミナー情報(3月24日時点)
氏家商工会 3月27日 (集団) 4月11日(個別)
黒羽商工会 3月28日(個別)
うつのみや市商工会 4月11日、12日(個別)
下野市商工会 4月6日(集団)4月27日(個別)

なお
湯津上商工会と矢板市商工会のセミナーは既に実施して終了しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました