今回は、私の好きなラフマニノフのモスクワ音楽院時代の同級生だったスクリャービンをご紹介いたします。
アレクサンドル・ニコラエヴィチ・スクリャービン
(Александр Николаевич Скрябин)
1872年1月6日 – 1915年4月27日
スクリャービンは、ロシアの作曲家でピアニストです。
初期の作品はショパンやリストと言ったロマン派から非常に大きな影響を受けていますが、
それ以降は、ニーチェ哲学のいわゆる「超人思想」に共鳴し、
ロマン派の流れは継承しつつも「神秘主義」的な作風へと向かって行きます。
スクリャービンと言えば、彼を解説する上で必ずと言っていいほど出てくる
「神秘和音」と呼ばれる和声があります。

根音を「ハ(ド)」とした神秘和音
「神秘和音」とは四度音程(ド⇒ファ)を六個堆積させた和音で合成和音とも呼ばれています。
特に重要な音は下から3番目の属七和音の音、そして下から2番目の増四度の音です。
つまり属七和音の「疑問の感情」に加え、増四度の新たな「疑問」をぶつける事で
聴き手にドラクエでいうところのメダパニ(混乱)をかけてしまう状態です。
(混乱させちゃうってコトね)
しかもその上にテンションコードを3つも重ねてしまう訳ですから
神秘和音をはじめて聞いた人は、アラレちゃんの「ほよよ?」となってしまうのも当然です。
ちなみに弊社のサウンドロゴのはじめの和音が神秘和音になっています。
それは、弊社のコーポレートメッセージである。
「困ったな!」を「あ!そっか」に変える会社。
の「困ったな!」というクライアントの皆さまの疑問を
音で表現したかったからです。
株式会社neoclassic(ネオクラシック)サウンドロゴ
https://www.youtube.com/watch?v=PT5EoSF4jdE
最後に彼の作品で個人的におすすめの曲をご紹介します。
まずは、あまりCD化はされていないOp.12の即興曲
そして定番であるOp.8の練習曲に加えOp.65です。
Op.65は神秘を超えちゃってもっと遠くへ行っちゃてます。(オーイ!どこまで行く~)
また10作品あるソナタもハズレなしです!
そして後期の代表作である交響曲「法悦の詩」も外せません。
Scriabin Etude op 8 no 12 by Evgeny kissin
Scriabin Etude Op.65 No.3, スクリャービン エチュード Op.65-3
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